ですがこの冷やす・温めるという類いのアドバイスは、混乱することがしばしばです。なぜなら、言う人によって全く逆のことを言う事があるからです。
例えば私は子供の頃、目が疲れた時に冷水で冷やせば楽になると聞いて冷やしてみたらとても気持ちよかったのですが、他の人にそれではダメで、温めないと目の疲れはとれないと言われて一体どっちなんだと混乱したのを覚えています。
腰痛に関しても、この冷やす・温めるの混乱は見られます。腰痛持ちの先輩に話を聞くと、人によって言う事が違い、皆それで良くなったのだと言うのです。これはどういうことなのでしょうか。一体どっちが正しいのでしょうか。
腰痛は基本温めたほうが良い
結論から言うと、どちらも間違ってはいないということになります。それは冷やした方がいい時と温めた方がいい時期の両方あるからです。
基本的に腰痛は、温めた方がいいです。腰痛を感じている方の多くは慢性的なものに悩んでいます。こういったものは温めることによって、腰回りの筋肉などを柔らかくしたり、血管を拡張させて血流をよくした方がいいようです。
炎症の始まる「急性期」は冷やす
腰痛といっても炎症をともなうものは、炎症の広がる「急性期」に患部を冷やす事によって血管が収縮し、炎症が広がるのを防いでくれるそうです。
したがって、普段は温めたほうがよい腰痛も、炎症の始まる「急性期」だけは冷やした方がいいのですね。
ひとくちに腰痛と言ってもいろいろな状態を指すので、冷やした方がよかったという方や温めた方がよかったという方がいらっしゃるのだと思います。